【大学生活】 意外と稼げる”大学の実験アルバイト”

意外と稼げる”大学の実験アルバイト” 日常

 皆さん、こんにちは。@homeサークル長の西淵です。
 今回はあまり知られていないけど、 意外と稼げる”大学の実験アルバイト” について紹介したいと思います。大学の実験は、大学生以外ではなかなかできない体験ですし、実は普通のアルバイトより割がいいので実際どのような実験内容で報酬がどれくらいもらえるのか紹介していきます。

実験アルバイトとは?

 大学では、度々教員の研究のために実験行われることがありますが、特に医学や言語学、心理学といった分野では実際の人間を相手にした実験が少なくありません。そうした実験への協力者は、大学内のwebページや掲示板などで学生の中から募ることがほとんどです。そして、こうした実験への協力はお礼として報酬がもらえます。(そのため正確には、アルバイトというよりは単発の契約業務ですが、この記事では「アルバイト」ということばを使わせていただきます。)報酬は現金だったり、アマゾンギフト券だったり形は様々ですが、ほとんどの場合、一般のアルバイトより割がいいです。

実験アルバイトのメリット3選

①時給換算すると割がいい

 前節でも書いたとおり、実験の協力報酬は時給換算すると普通のアルバイトより割がいいです。特に協力する時間が長ければ長いほど時給換算したときの額があがる傾向にあります。例を出すと、45分程度のパソコン作業で1000円、性格診断質問への回答とMRI(医療装置)の中での作業の計2時間半の業務で4000円などです。
 最もよかった実験では、2週間の間で1回1時間ほどの英語の勉強をして実験はじめと終わりの2回だけ研究室に行って3時間ほどの検査をして4万円もらえました。時給換算するとおよそ3100円/hです。
 ちなみに、東北大学のある宮城県の最低賃金は2023/3/26時点で883円/hです。

②普段は体験できないことが体験できる

 実験アルバイトでは、他のアルバイトで経験できないことや普段なかなか触れる機会のない措置に触れられたり、楽しく作業ができるというメリットもあります。

意外と稼げる”大学の実験アルバイト”

 私の体験した例だと、大きな病気や疾患、ケガなどで使用されるようなMRIという医療機器の中に入ったり、脳波測定のために、頭に電極装置を取り付けたりしました。
 他にも、たまにではありますが、倫理的に難しい問題について議論する実験での討論をヒートアップさせるためのサクラ役などといった面白い案件もありました。

③単発で終わるから参加しやすい

 実験アルバイトはほとんどの場合が単発(長くても数週間)で終わりますので、ちょっとした暇な時期に気軽に参加することができます。また、正式にはアルバイトではないので履歴書の提出や面接といった面倒なものはないですし、また実験で関わる人は研究生や教授などの学内の人だけですし、優しい人ばかりです。
 また、実験のために収集する個人情報や検査結果などは個人名とともに公開されることはないですし、多くの場合、実験参加時に契約撤回書などを渡されます。実験を行った上で、やっぱり協力したくないとなったら、撤回できるのです。

実際の実験内容

 実験自体は多くの学部学科で行われると思うのですが、その中でも実際の人間の協力を必要とするのは主に、医学系、言語学系、心理学(倫理学)系の三種類です。詳細な実験内容は各先生方の研究内容に関わるので紹介は省きますが、ここではそれぞれが大体どんな内容なのかというのを紹介します。

①医学系

 医学系ときくと新薬の治験バイトなどを想像する方もおおいかもしれません。実際治験バイトも行われているのかもしれませんが、私は参加したことはありません。今までに私が参加したことがあるのは主にMRI実験です。MRIの中にパソコンの画面が映し出され、手元にあるボタンをおして質問に答えたり、何らかの判断をしたりします。実験者はそのときの脳の様子を観察します。
 MRI実験はいくつか難点があります。1つ目はMRIの中に持ち込めないものがあるという点です。具体的に金属類やコンタクトレンズであり、普段体に強制器具をつけていたりコンタクトレンズで生活している人は不便かもしれません。2つ目はMRIの中はかなりうるさく、終わった後に頭が痛くなることがある点です。一応耳栓をしたりして、最大限に揺れや響きを軽減してくれるんですが、長時間入ると疲れます。3つ目は何故か右利きの募集がほとんどである点です。おそらく、MRIの都合上、逆利きの人のデータを扱いにくいのだと思います。
 また、特定の疾患を煩っている人限定の募集があったりするのも医学系の特徴です。

②言語学系

 意外と募集が多いのが言語学系です。上述した2週間の英語の実験もその一つで、勉強教材開発の実験台(実際にその教材で英語の成績があがるかという実験)でした。他にも、英文を作成するときに人間がどのような脳の活動をしているか測定する実験、日本語での状況説明の文章構成時の目線を追う実験、実在する日本語とそうでない日本語を見分けるスピードを調べる実験など様々あります。
 最近は脳活動から言語学習へのアプローチがされたりAIの自然言語学習がホットになっていたりと、文学系の学科のみならず、工学や医学分野との連携もあって実験も多くなっていると思います。

③心理学(倫理学)系

 心理学や倫理学といった実際の人間を相手にすることが前提の学問も実験参加募集が多いです。具体的にはトロッコ問題の亜種のような判断課題や、仮想人物の評価をする課題などです。
 仮想的な判断とはいえ、自分の決定で人の生死を決めるのは難しかったです。

実験はどうやって参加するの?

 残念ながら、ここに全部の情報が載ってるというようなサイトなどはありません。ただ、実験の募集要項がまとめられた学内のサイトを見たりやメーリングリストに登録することで情報を得られます。受講している講義の教員から授業内で直接案内がある場合や、知り合いに紹介してもらうこともあります。基本的は他のアルバイトの見つけ方と似ていますね。
 実験バイトのみならず、東北大生向けのアルバイト情報がこちらに掲載されています。

まとめ

 今回の記事では、大学の実験アルバイトについて紹介しました。私は今までに10種類以上の実験に参加してきましたが、参加する度にまた別の実験もやってみたい!と思います。普段経験できないことを体験できたり、気軽に稼げたりするので大学生活のひとつの経験として一度やってみてはいかがでしょうか?

 なお、当団体@homeについての情報はこちらの記事をご覧ください。

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