【大学あるある】 理学部にありがちなこと

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 皆さん、こんにちは。東北大学@homeサークル長の西淵です。
 先日投稿した数学科に関する記事が意外と閲覧数が多かったので、今回は少し範囲を広げて理学部の話をしたいと思います。今回は理学部のあるある、題して「 理学部にありがちなこと 」です。題からも分かる通り、東北大学に限定されない話になりますが、私の東北大学での経験をベースに書きます。

理学部ってどんな学部

 理学部は一言でいうと、数学、理科などの所謂、自然科学分野を根本から追求する学部です。また、東北大学の理学部のページでは

理学は、自然界にひそむ原理や法則性を解明し、真理を探究する学問である。

東北大学理学研究科・理学部 理念と目的より

という言葉があります。理学部はこの根本を突き詰める、基礎を徹底的に掘り下げるというのが特徴です。実用性よりも先に真理の解明を考える点が他の学部と違う理学部ならではの役割です。(もちろん素晴らしい法則や定理の発見も社会に役立ってこそなんぼなので、最終的には実用化も考えますが、体感的に理学に携わっている人は真理の探究に興味がある場合が多いと思います。)
 そんな理学部にはどのような学科があるのでしょうか?大学に寄って異なりますが、多くの場合数学科、物理学科、化学科、生物学科、地学科(天文学科)などではないでしょうか。東北大学も、宇宙地球物理学科や地圏環境科学科など多少名称の異なるものはあれど、概ねこの5つの分類に当てはまります。

理学部に入る人はどんな人?

 理学部に入学する人の志望動機として最も多いのが、高校まででその科目が好きだったからその学科に入るというものです。私自身も高校時代数学が好きだったから、というシンプルな理由で進学先を決めました。すきな分野で進学先を決めるというのは他の学部でも同じだと思いますが、高校で勉強した内容をさらに突き詰めに行くという点で法学部や医学部などとは異なります。このような背景もあって、理学部に進学する人はその科目への愛が強いことが多いです
 次に多い志望動機が、高校や中学の先生になりたいから、というものです。数学や理科の教員は中学であっても専門性が高い方がいいこともあるので、教育学部などではなく理学部に進学する人も多いです。また、理学部に来る人は理科、数学が得意な人が多いので、受験科目がの関係で理学部を選ぶ人もいます。

理学部のあるある

 ここからは理学部のあるあるを紹介します。

①変わった趣味を持っている

 上述したように理学部の人は自分の専門のへの愛が強く、その科目が好きな人が多いです。これが趣味にもよく現れていて、例えば地学科の人で河原での岩石収集が趣味という方がいました。週末に河川敷に珍しい石を探しに行ったりするそうです。他にも珍しい地層を見に出かけるとか、休日も数学の問題や物理の法則について考え続けるといったような、他の人からは「それの何が楽しいの?」と思われるようなことに熱中する人がいます。
 理学部=変わっている、というイメージは意外と広まっているようで、私も入学してから自己紹介のときに「理学部なのにまともだね」とか「数学科にしては普通だね」とかいう何か癪に障る反応をされることが度々ありました。
 しかし、一見真面目そうに見えても深く関わっていくと秘めたる狂気性が垣間見えたり、変わっていると言われて内心悦んでいる人が多かったりするのも理学部の人のあるあるです

②同じ学科の人との会話が専門用語だらけになる

 これも①に引き続きその科目が好きであることに起因するあるあるなのですが、理学部の人は同じ学科同士では専門分野についての話が多くなります。例えば普段生活している中では、ものすごく数学が好きとか、物理の話が大好きという人にはあまり出会いません。しかし、理学部というコミュニティではまわりの皆がその科目が好きですし、自分と同じくらいの知識を持っているので話しやすいのです。そのため自然と会話に登場する言葉も専門用語が多くなります。
 また、理学部の人は数学好きにだけ分かるネタとか、自然界の法則や定理を無理矢理現実の話にあてはめるといった遊びも大好きです。ことあるごとに、それはダーウィンの進化論だ~とか選択公理が~かなんてことを言って盛り上がります。こうした言葉をネタとして受け止め、笑ってくれる人が集まっているというのも理学部の面白いところです
 他の学部学科でも専門分野の内輪ネタで盛り上がるというのはあるあるだと思いますが、それだけではなくて、真剣に自分が考えた理論や問題について議論することもあるというのが理学部の特徴です。私も以前に数学科の友達から「最近○○という問題について考えているんだけど~」と意見を聞かれたり、「この問題とける?」と出題されたことがあります。

③各学年、各学科に1人は奇人がいる

 どんなコミュニティにも奇人と呼べるような人は一定数いるものです。しかし、理学部の場合その割合が高いのか、各学年の各学科にだいたい1人は変わった人がいます。(ちなみに東北大学の場合、各学科の一学年の人数は45~90人程です。)①で説明したとおり、理学部の人は変わった人が多いですが、その理学部の中で見ても奇人と呼べるようなひとが必ずいます。そして、これが面白いのですが、こういった奇人に限って頭がいいです。私の学年の私の学科にも当然奇人と呼べる人がいるのですが、その人は先取りで勉強していて、演習授業などでは教員の教える範囲を奪ってしまうほどです。

④個人プレイヤー、インドア派が多い

 最後のあるあるは交友関係についてです。だいたい学校のクラスのような集団では、所謂”グループができる”という現象があると思います。誰だれと誰それが仲がよくてとか、あの3人はいつも一緒にいてというようなやつです。理学部でも仲がいい人たちというのはあります。しかし、そのグループの数が少ないというか、グループに属さない人が多いというかんじです。これはおそらく、理学部の人に多い積極的に人と関わろうとしないという個性故だと思います。そのためサークルや部活に入っていないという人も多いです。
 私が学科の友達と話した時、「久しぶりに人と会話した」と言っていたこともありました。また、インドアな人も多いので、昨今のコロナの影響でオンライン授業が主流になったあと試験の日以外はほとんど学校に来ないという人もそこそこいます。最近は規制緩和で対面授業が復活してきていますが、理学部は他の学部に比べて対面復帰がかなり遅いように感じます。

まとめ

 いかがだったでしょうか?今回は理学部のあるあるを紹介しました。どのあるあるも、”その科目が好きで他のことにあまり興味がない”という理学部の人間最大の特徴に集約されると思います。少し変わっていて一見おとなしくて、でも専門の話になると無限に話し続ける。理学部にはそんな人が少なくないと思います。
 今回紹介したのはあくまで理学部のあるあるですし、多少誇張している部分もあります。全員がこれらの特徴にあてはまるわけではないのでご注意ください。また、当団体@homeに関する情報はこちらの記事からご確認ください。

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