【東北大学新入生向け】 時間割の組み方と失敗しないためのコツ

日常

 先日前期日程の合格発表も行われ、既に東北大学の入学が決まった方も多いと思います。そこで、3月は新入生向けに東北大学での日常生活についての情報を発信していきます。この記事では東北大学一年生向けの 時間割の組み方と失敗しないためのコツ を紹介します。

時間割作成とはどういうことか

 これから大学生になる新入生の皆さんは時間割を作成するということに疑問を感じる方もいるかもしれません。実際、高校までは時間割は”与えられるもの”だったのではないでしょうか。理社科目など一部自分で決められる授業はあっても、多くの科目は毎週○○コマあって、△曜日の△時間目と、□曜日の□時間目と、・・・というように、指定されていたとおもいます。しかし、大学では、自身で時間割を作成しないといけません。また、それ故に自分の都合に合わせて時間割を調整することもできます。大学では時間割作成も自己責任です。自分で講義の配置を決められる反面、ミスをすると最悪の場合留年につながることもあるので気をつけましょう。

時間割作成の流れ

 時間割作成は主に以下のような流れで行うことが多いです。

①学生便覧などで必修単位を調べる
②学生便覧や各学部のホームページから開講科目を確認する
③とりたい講義を時間割表に入れる
④②と③を繰り返して調整する
⑤履修登録する

必修単位をチェックする

 まず、卒業に必要な単位を調べましょう。一般的に大学卒業には125単位前後の単位数をとらなければなりませんが、東北大学も同じです。講義を受け(東北大学の場合)C以上の成績がもらえれば単位取得とりますが、何でも好きな講義を受ければいいというわけではありません。各学部に応じて必修科目や選択必修科目と呼ばれるものが存在します。必修科目はその名の通り、絶対にとらなければならない科目、選択必修科目はいくつかの選択肢の中から規定の数選んでとらなければならない科目です。例えば私の所属している数学科だと、「解析学A」と呼ばれる科目が必修科目、「物理学A」や「化学A」、「生命科学A」などが選択必修科目でした。つまり、数学科の人は数学の科目は絶対とってね、あと理科系の科目をいくつかとってねということです。このように学部や学科によって異なりますが、必修科目が少なからず存在します。この必修科目を取り忘れると最悪の場合留年してしまうことになるので気をつけましょう。自分の学部学科の必修科目については学生便覧などに載っていることが多いです。

開講科目の曜日や時間をチェックする

 さて、とらなければならない科目が判明したら、それらの科目が何曜日の何限に開講されているか調べます。東北大学では、すべての学部の生徒が受ける全学教育科目と各学部ごとの専門科目が存在します。全学教育科目の講義情報については全学教育のホームページ、専門科目の講義情報については各学部のwebページから入手できます。また、クイックシラバスというサイトを使うとこれらを一挙に調べることができます。一年生の前期はほとんどの人は全学教育科目のみとなると思いますので、この記事ではこちらを説明します。他にも入学時に配布される授業一覧などからも調べることができますが、インターネット上の方が最新の情報である可能性が高いためwebページから調べることをおすすめします。

 まず、「東北大学 全学教育」というホームページにアクセスします。上のメニューバーから「学年暦・シラバス」を選択し、下にスクロールすると「時間割表・シラバス」という段にある「時間割表」から各学部向けに全学教育科目の時間割表のPDFファイルが入手できます。こちらから、各科目(講義)の実施曜日、講時(何限か)、担当教員、教室などを知ることができます。

「開講期」という列に「1セメ」や「1年次1Q」などと書かれていますが、これらはそれぞれ1セメスター開講、1年次1クオーター開講であることを意味しています。東北大学では、1年生の前期を1セメスター、後期を2セメスターと呼びます。さらに、2年生の前期を3セメスター、後期を4セメスターとよび、同様に続いていって4年生の後期が8セメスターです。また、各セメスターをさらに半分に分けたものをクオーターと呼びます。1年間の4分の1でクオーターですね。そのため、1年生の前期には例えば2セメスター開講や3セメスター開講の授業はとれません。

 この一覧表を見たときに、同じ曜日の同じ時間に同じ科目名の講義が複数開講されていることに気づいた方もいるかもしれません。実際、英語や第2外国語などの言語科目などは担当教員や講義室が違うだけの同じ科目が複数同時に開講されています。しかし、これらの科目は必ずしも好きなものを選べばいいといいうわけではありません。このような科目はクラス分けといって、大学側から学籍番号に応じてとるべきクラスが指定されていることがほとんどです。(自分のクラスわけについては同じく全学教育ホームページから調べられます。)実はこのように同じ科目が複数同時に開講されているのは、必修科目などの学部のすべての学生がとらなければならない講義では1つのクラスで受け持つことが困難だからです。例えば、工学部は学部全体で一学年に800人以上の学生が在籍しています。そうなると、800人全員が同じ教室で講義を受けることは困難なので十数個のクラスに分けられてそれぞれのクラスで受講することになります。

時間割を調整する

 とりたい科目やとらなければいけない科目の情報が集まってきたら時間割表を埋めていきます。時間割表はエクセルファイルや、時間割作成アプリ、手書きなどで用意しましょう。基本的にどんな時間割を組むかは個人の自由ですが、一般的に注意したい点や私がおすすめする組み方があるのでいくつか紹介します。

【注意したい点①】必修科目はとっているか

 まず、必修科目は取りこぼしがないか確認しましょう。どんなに単位をたくさんとっていても、必修科目ひとつ取り逃しているだけで卒業できません。基本的に1年生向けの講義などは仮に取り逃してしまっても、2年生以降で再度受講する(いわゆる“再履修”です)ことができるため、卒業までになんとかなることも多いですが、再履修はかなりの負担になりますので、1年生向けの講義は1年生のうちにしっかりとっておきたいところです。最後のステップ履修登録の前に、必修科目や選択必修科目を押さえているかは必ず確認しましょう。

【注意したい点②】講義室の移動は間に合うか

 連続する前後2コマの講義室が10分で移動できる距離にあるか確認しましょう。東北大学の休み時間や昼休憩を除きそれぞれ各講時の間は10分です。(東北大学の休憩時間については詳しくはこちらの記事をご覧ください)といっても、1年生の場合、特に全学教育科目のみを受講する場合にはこれは心配する必要はありません。なぜなら、全学教育科目はほとんどが川内北キャンパスの講義棟A棟、B棟、C棟で行われ、これら3棟間の移動はたとえ最上階の4階からであっても10分以上かかることはないからです。ただし、着替えが必要な体育の講義をとる場合や、特別な履修制度などを利用して他のキャンパス(青葉山キャンパス、星陵キャンパス、片平キャンパス)の講義を受講する場合は注意が必要です。同じ川内キャンパスであっても、例えば川内北キャンパスの端(川内駅のあたり)から川内南キャンパスの端(文科系総合講義棟のあたり)まで歩くと10分以上かかることもあります。

【おすすめの組み方①】空きコマを適度に作る

 入学したてのときにはやる気に満ちあふれて、ついつい興味のある講義をたくさんとってしまいがちです。しかし、時間割作成のときには空きコマを多めに作ることをおすすめします。高校までは毎日1時間目から5時間目まで全部授業が入っているのが当たり前だったかもしれませんが、大学生は1,2年生だと一日に2~4コマ、週全体で15コマ前後が平均的です。特に理系学部は講義一つ一つが難しいですし、文系学部でも言語科目などは毎週課題が出たりもしますので、余裕を持っておくことが大切です。また、こんなことを言ってしまうと元も子もないですが、入学後段々だらけていくのが大学生の常です。だらけなかったとしても、部活動やサークル活動、アルバイトなど学業以外のことに時間を割くようになる人が多いです。入学当初から卒業までずっと勉強熱心な学生は本当にまれなので、講義をとりすぎて、後々テスト期間などに自分を苦しめることがないよう注意してください。

【おすすめする取り方②】1限をなるべくとらない

 1限をとるな!というのは一度耳にしたことがある人も多いかもしれません。実際のところは必修科目などもあるので完全にとらないのは難しいですが、なるべく1限の授業はとらない方がいいです。理由は簡単で朝起きれなくなるからです。こう言うと「自分は大丈夫」とか「高校の時は毎朝6時に起きていたから余裕」と思う人も多いかもしれません。確かに東北大学の1限は8:50スタートなので6時に起きれば遠くから通っていても間に合います。しかし、環境がそうさせるのか大学生という身分がそうさせるのか多くの人が起きれなくなります。部活に入っている人は朝練などがあるため起きられるようですが、そうでない人の中で少なくとも高校の時より早起きになったという人は見たことがありません。私も高校は少し遠くに通ってましたので、毎朝6時過ぎには起きていたのですが、今では11時起きが当たり前になってきました。そのため、朝の目覚めに自信がある人もない人も1限には注意が必要です。

履修登録

 最後にこうしてできあがった時間割で履修登録をする必要があります。履修登録は簡単にいえば、私は今回この講義をとりますよ、と大学に伝える作業のようなものです。この履修登録をしないとどんなに一生懸命に講義を受けても単位がもらえません。そのため、履修登録は絶対に必要な作業になります。この履修登録については別の記事で詳しく説明する予定です。

まとめ

 この記事では、時間割の組み方とそのコツを紹介しました。新入生で慣れない大学生活の中で苦戦することのひとつが初めての時間割作成、履修登録だと思います。この記事を参考に新入生の皆さんが自分にあった時間割を作成できたら幸いです。

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