皆さん、こんにちは。
今回は、今年から大学生になる方向けに、 大学での友達の作り方と初対面同士での会話の仕方 を紹介したいと思います。大学になって地元を離れる人や、新たな人間関係を構築したい人は参考にしてみてください。意識しなくても自然と友達を作れる、という方でも新たな気づきがあると嬉しいです。
友達作りで大切なたったひとつのこと
大切なたったひとつのこと
実は大学で友達を作る上で重要なことはほぼ次の1つに集約されます。それは、
“自分から積極的に動くこと”
です。これができれば、友達は自然とできますし、逆にこれができないと、なかなか人間関係は構築できません。
なぜ、大学で自分から積極的に動くことが大事になるかというと、大学からは放任主義になっていくからです。高校までは、クラス替えをはじめとして、班活動や学校行事など皆で協力しましょう!的なイベントや仕組みが最初から用意されていました。しかし、大学にはクラスこそあるものの、業務上の割り振りに過ぎずホームルームなどはありません。また文化祭などの行事も強制参加ではないですし、特にサークルなどに参加していない人は準備や片付けをする必要もありません。つまり、大学とはよく言えば自由に何でもできる場所であり、逆に言えば、自分が何もしなければ何も起きない場所なのです。
そのため、人間関係の構築においても、サークルに入ったり隣の席の人にどんどん話しかける人はすぐに友達ができますが、受け身で何もしない人はいつまで経っても深い仲になる人が現れません。
具体的な行動
では、具体的にどのような行動をすればいいのでしょうか。ありきたりではありますが、主に挙げられるのは以下の3つです。
①部活やサークルに入ってみる
②アルバイトを始める
③同じ授業をとっている人に話しかけてみる
①は最も簡単にすぐに始められる行動です。大学では毎年、新年度が始まると部活やサークルの勧誘が活発に行われます。基本的にどの団体も新しい部員を求めているので、入る側の新入生は丁重にもてなされ、入部を断られるということはまずありません。その上、新歓期間中は歓迎のために昼食や夕食をおごってくれる先輩も多いので、新入生側としては参加するだけ得です。部活とサークルどちらに入ればいいか迷う人もいるかもしれないですが、具体的に頑張りたい何かが明確に決まっていて深い人間関係を作りたい人は部活、緩く自由にいろいろなことに触れながら広い人間関係を構築したい人はサークルがお勧めです。
③は最も能動的な行動なのでハードルが高いと感じる人も多いかもしれませんが、特定の誰かと仲良くなるにはこれしかありません。しかし、知らない人に話しかけるのは緊張しますし、「初対面同士だと会話が続かないかも」と不安に思う人もいるでしょう。そこで、ここから先は③ができないという人向けに、大学という場における初対面での会話のコツを紹介します。
初対面同士での会話
話しかけると得
まず、大前提として春の大学一年生で「話しかけられたくない」と思っている人はほとんどいないです。誰もが新生活に不安を抱き、そんな境遇を共感できる同学年の友達が欲しいと思っています。しかし、皆不安なので自分から話しかけにいく人はどちらかというと少数です。つまり、新一年生は多くの人が“話しかけられ待ち”であり、それ故にこちらから話しかければ嬉しげに返事してくれる場合が多いです。ただし、勇気をもって話しかけた相手が2,3年生や既にある程度仲がいいグループがある人だと残念なので、話しかけるタイミングは一年生向けの授業の初回や新入生向けのガイダンスなど、なるべく早い、なおかつ一年生が大半の場がベストです。
会話の話題
さて、そうして話しかけた相手とする会話の話題ですが、大学の一年生という立場だと無難な話題がいくつかに絞られます。いくつか列挙すると
・学部、学科
・出身
・サークル、部活
・車の免許
などではないでしょうか。それぞれの話題の広げ方は「具体的な会話の広げ方」で紹介します。
具体的な会話の広げ方
学部、学科
大学といえば、やはりこの話題でしょう。大学生であれば、誰でもいずれかしらの学部、学科に所属していますし、自分の学部を隠したいという人は少ないので、「何学部?」という質問は最初の会話としてはとても無難です。同じ授業をとっている人や、学部別のガイダンスにいた人に話しかける場合には、行くまでもなく学部が分かるかもしれませんが、その場合は学科を聞きましょう。
学部の話の広げ方としては、相手がなぜその学部に入ったのか、その学部で何がしたいのかを聞くのがいいでしょう。例えば、
「教育学部ってどんな授業があるの?」とか
「工学部のどんな分野に興味があるの?」
などと聞いてみるといいといいと思います。これによって相手が好きな分野や大学でやりたいことが分かるので、その後の展開にもつなげやすいです。
出身
地方大学などでは、出身も話題の1つになります。私の所属している東北大学では、宮城県を中心に東北出身の人も多いですが、それと同じくらい関東出身の人もいるので、割と出身県が分かれていて面白いです。
出身を聞き出した後には、その県の観光地や特産品、気候などを聞くといいと思います。
「大阪行ったことないんだけど、おすすめの観光地ある?」とか
「福岡のお土産はやっぱり明太子が人気?」とか
「北海道からきたなら、こっちは暖かく感じるんじゃない?」とかですね。
部活、サークル
部活サークルの話題もいいでしょう。サークルは複数入る人も多いので、サークルの知り合いでも「他に何のサークル入ってる?」など聞くとよいと思います。自分の知らないサークルの情報を教えてくれたりするかもしれないですし、「一緒に入ろう」などとなるといいですね。
車の免許
大学生になると車の免許を取る人も多いので、話の種になります。特に推薦入試の人は、合格決定後から新学期までの間でとっていたりすることもあるので、聞いてみると、自動車学校のことなどについて教えてもらえるかもしれません。
注意すべき反応の仕方、悪い会話例
最後に初対面同士での会話で注意しなければならないことを2つ紹介します。初対面での会話でやらない方がいいことは、相手を褒めることと偏見で反応することです。
相手を褒める
相手を褒めてはいけないと聞いてびっくりした人も多いかもしれません。たしかに、褒めるというのは肯定的な行為ですし、相手をいい気持ちにさせる気がします。しかし、初対面同士での会話で安易に褒めるべきではない理由が明確に2つあります。それは
・初対面では内面を褒められないから。
・褒められた相手は反応に困るから。
です。
初対面では互いのことをよく知らないので、見た目やステータスなどすぐに分かるものからしか相手を評価できません。そのため、「イケメンだね」とか「背が高いね」や(大学や学部を聞いて)「頭いいんだね」という褒め方はできても、「思慮深いね」とか「共感力が高いね」というように内面を褒めるのは難しいです。心理学的には、人間は外面を褒められるより内面を褒められる方が嬉しいことが分かっていますし、初対面で外面を褒められても、「この人私のことよく知らないのにな」となってしまいます。
そして、案外褒められた相手は嬉しいと言うよりも、反応に困ります。自分が今日会ったばかりの人から「○○君頭いいね」とか「○○さん、かわいいね」と言われたらどう反応するか想像してみてください。おそらく、「いや、そんなことないですよ」とか「私なんて全然です」というように、相手の言ったことを否定して謙虚に反応するのではないでしょうか?少なくとも、「そうなんです、僕天才なんです」とか「よく言われます」とかは言いづらいと思います。初対面という関係においては、褒められたら謙虚に否定するというのがほぼ唯一の反応の仕方になってしまいます。そのため、
「○○さん、医学部なんてめちゃくちゃ頭いいんだね」
「いやいや、全然ですよ」
「でも、なかなか入れないでしょ」
「たまたま運がよかっただけです」
みたいに会話が平行線をたどることも多く、このような場合には褒められている側の方が気を遣うことが多くなります。
出身に対して、「都会だね!」もよくない
出身を聞いて相手が東京や大阪出身だったときに、「都会だね」という反応はあまりよくないです。これも、言われた側は反応に困ります。特にお互いが出身を言った後の「都会だね」には「私の地元に比べて洗練されているね」というような含意があり、遠回しな卑下に近いです。しかし、言われた側は相手の地元をバカにすることもできないですし、人口などの客観的データでは事実なので反応にすごく困るわけです。また、そもそも出身は自分の努力の結果とかではないので、言われてもたいして嬉しくないでしょう。
偏見で反応する
偏見で反応するのも初対面での会話で避けるべきことです。偏見で反応するとはどういうことかというと、
「大阪出身なの!?ってことは今までずっと関西弁だった?」とか
「法学部なんだね!ってことは将来は弁護士とか?」
などと反応するということです。
例えば、法学部であっても、法曹コースと政治学コースがあったり、また法曹でも弁護士志望の他に検察官志望や裁判官志望もあります。つまり、一口に法学部といっても皆が皆弁護士を目指すわけではありませんよね。そのため、早とちりして相手の情報をもとに変に予想をすると、相手からしてみれば「そういうことではないけどな」とか「あんまり分かってないな」と思われることもあります。特に自分が疎い分野などについては浅い知識でそれっぽいことを言おうとするのではなく、相手に質問して聞き出すことを意識しましょう。私も自己紹介で数学科だと言ったときに、「じゃあ計算とか好きなの?」といわれ、「数学科はそういう場所じゃないんだけどな」と思ったこともあります。
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